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私たちの取り組み

わたしたちができるエシカル(環境支援)
純米大吟醸「1018」誕生!

Think Globally,Act Locally.環境問題は地球規模で考え、地域から行動する――。地球環境の未来、ひいては私たちの未来を考えた時、現代の「食」にまつわる営みには多くの課題があります。ト一屋では“私たちができることを、足元から”と、自社の食品リサイクル事業に加えて地域の各事業所と連携し「庄内エコ米プロジェクト」を展開してきました。2022(令和4)年2月、その取り組みはさらに環を広げ、エコ米を原材料にした日本酒「1018-いちぜろいちはちー」が誕生。10(と)・1(いち)・8(や)発、庄内のリサイクルループから生まれたひと味違うお酒、新発売です。

環境問題はスーパーマーケットの命題「庄内エコ米プロジェクト」へ

「スーパーは商品を並べて提供しているだけではない」ト一屋ではその新たな価値観の提供を目指して、食品廃棄物から堆肥づくり、米づくりへとつなぐリサイクルループ(環)を形成し、「庄内エコ米プロジェクト」に取り組んできました。

取り組みの軸となっている「食品リサイクル法」は、食品関連事業者に対し、食品廃棄物の発生抑制と減量化、飼料や肥料などへの再生利用を促しています。

食品廃棄物には、食品の売れ残りや食べ残し、消費期限切れなどもったいなく捨てられてしまうものと(食品ロス)、製造加工の過程で発生する調理くずなどの非可食部分があります。これらの食費廃棄物の多くは焼却によって処理されてきましたが、廃棄物を運搬・処理する段階でCO2が排出されることから、膨大な量の食品廃棄物が与える環境負荷が懸念されてきました。
食リ法ではスーパーマーケットなどの食品小売業に対し、2024年までに再生利用等実施率60%の目標を設定、現在多くの事業所が取り組みを進めています。

お客様の利便性を下げずに全社で取り組めるリサイクル活動を

さまざまなリサイクル活動がある中で、ト一屋ではお客様のニーズに応えながら、自分たちの取り組みが目に見えて分かる活動として、2014(平成26)年から「ゴミの分別」をスタート。
それまですべて焼却処分にまわしていた「生ゴミ」と「一般ゴミ」を分けるという作業は、効率を追求して、より安く付加価値のある商品を提供しているスーパーマーケットにとっては、かなり負担のかかることでしたが、リサイクル担当者は、あえて目標値は掲げず「できるところから取り組んで、できないところを一つ一つ解決していこう」と段階的に呼びかけ、小型店から大型店へと成功事例を広げていきました。
分別の成果はみるみる表れて1年目にして全社リサイクル率100%を達成。さらにそこから、リサイクルをループ展開させる次の段階へと挑み、地域の事業所と連携して、エコ米「つや姫」「はえぬき」の発売へとこぎつけました。

さらにそこで終わることなく、米どころ酒どころ庄内を象徴する商品の開発に乗り出します。そうしてこの冬に誕生したのが「純米吟醸酒 1018」です。
地域の事業者と連携したループと、食品廃棄物から新たな食品を生み出すループ、2つの「環」をめぐらせた活動から生まれたこのお酒は、食品を購入していただいているお客様と生ゴミを資源として分別しているト一屋の従業員、そしてリサイクルループに携わる企業の人たち一人一人の支えから生まれたもの。この新しい庄内の地酒が、地域に愛され長く親しまれることを願っています。

▲地域の事業者と連携したループ

▲食品廃棄物から新たな食品を生み出すループ

ト一屋「エコ米プロジェクト」を支える人たち~食品廃棄物の堆肥化~
〈東北イートップ株式会社〉

Engineer(技術者)+Environment(環境)、この2つのEを掲げて、食品リサイクル法の施行と同時に食品廃棄物を堆肥化するリサイクル事業を立ち上げました。当社の発酵槽(サイロ)の処理能力は8.4t/日、現在50社以上の事業所から廃棄物を受け入れています。堆肥は菌だけの自然な力で発酵させます。発酵が進んでいると温度は70度ほどまで上がり、雑菌も消えて、約2週間で一次発酵が完了します。さらに完熟発酵させて、良質な堆肥ができあがります。
完熟させないと作物の育ちに影響するため、管理作業は重要です。供給先の農家さんからは味の濃い作物ができると好評をいただいています。生ごみの堆肥化は、他の処理方法よりもコストがかかりますが、「循環型農業」は地域の将来の課題として、リサイクルの取り組みは不可欠です。循環型農業を通して、継続的に自然と共生できる社会づくりに貢献していきたいと思っています。

堆肥

自然な力で発酵させて出来た健康な堆肥

東北イートップ株式会社

東北イートップ株式会社 環境衛生事業部 安達秀人さん(右)、成澤琢磨さん(中央)、(有)エコファーム藤輝会 齋藤隆大さん(左)

ト一屋「エコ米プロジェクト」を支える人たち~酒造り~
〈「東北泉」醸造元 高橋酒造店〉

酒造りには酒米といわれる酒造好適米を多く使いますが、「1018」は飯米、特別栽培米のはえぬきを使ったお酒です。私たちの蔵の酒は、香りはおだやかに、水のように飲めるのに味わい深く、2 杯、3 杯とつい杯が進む飲み飽きのしないのが特徴です。鳥海山麓の井戸水をじかに汲み上げた“いい水” に、“いい米”が合わさって、そこに私たちが手を添えてできる酒は、この土地だからこその味。せっかくのおいしい料理のじゃまをせず、引き立て合うような味わいを、たくさんの方たちに楽しんでいただけたらうれしいです。

酒造り
杜氏 川俣幸喜さん

合資会社 高橋酒造店
杜氏 川俣幸喜さん

商品情報

〈ト一屋 担当者のコメント〉

食品のリサイクルループから生まれたお酒を飲んでいただくことで、エシカル消費の拡大・食品ロスゼロにつなげたい。そんな思いで、純米大吟醸「1018(イチゼロイチハチ)」を商品化しました。
商品をご購入いただいているお客様から始まるリサイクルループは、ト一屋の従業員にバトンが引き継がれ、堆肥化・米作り・酒造りに協力いただいている企業様にループし結晶化したものです。
この熱いパトス(情熱)を、純米大吟醸「1018(イチゼロイチハチ)」の味わいから感じていただけましたら幸いです。

総務部 佐藤善友

株式会社ト一屋
食品リサイクル・純米大吟醸1018 企画担当
総務部 佐藤善友

〈商品情報〉

純米大吟醸1018
原料米/山形県庄内産はえぬき100%
精米歩合/50%
アルコール分/15.5度
容量/720ml
価格/1,409円(税別)
販売店/ト一屋全店、
(資)高橋酒造店[東北泉]取扱店
発売日/2022年2月19日~

1018味わいの特長

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